1野球盤(誕生日秘話)

ソフトバンクの劇的優勝の中、終焉した日本シリーズ
昔野球をやっていた私にとって、まだまだ、野球をしたいと思うけれども、ちょっと外は寒くなってきた!
外で野球をやるのは、寒いし、でもこの熱をどこにぶつけたい♪笑
と、ふと思い出されたのが、小さい時にやっていた、野球盤!
この野球盤について、調べてみました!

【誕生】
前田竹虎(故人、1918~97)氏は、昭和33(1958)年、長嶋茂雄がプロ球界にデビューした年に、野球盤を世に送り出したエポック社が創立をしました。
その頃は、野球人気の高まりは目覚ましく、娯楽の王者を占めようとしていた時期を背景に、球を投げ、球を打つ、そんな野球の一挙手一投足を忠実に反映した野球ゲームの開発に前田氏は腐心しました。
球の発射やバットを回転も、リアルに再現することに成功し、盤上に立てられる選手を模したピン、盤自体も職人によって作られた本格品でした。
そのため、最初に発売された1号機は、58cm四方という、当時の玩具の中にあってはかなりの大型で、また、値段も当時の大卒初任給が1万2千円程度だった時代に1750円という破格の価格設定でした。
しかし、結果は予想外に好調で生産が追い付かないほどとなりました!

【TVコマーシャル】
野球盤と同年にデビューし、初年度、いきなり本塁打、打点の二冠王、翌年も首位打者と早くも球界を代表するスター選手となっていた長嶋選手を広告に起用しました。
前田氏は何と、一面識もない長嶋選手を直接訪問、直談判で、この出演交渉をまとめました!
同時に玩具業界では初となるこのTVコマーシャルも昭和35(1960)年に放映されました。

その後、他社から類似商品が発売されたりして苦しい時期もありましたが、日本は高度成長期に突入、玩具のマーケットも拡大して、野球盤はゲームの定番商品として定着して行くのでした。

2野球盤(歴史と進化)へ続く♪

(参考)
エポック社の野球盤 | 歴史資料館
http://epoch.jp/ty/yakyuban/history.html